派遣社員が社会保険に入る方法とは?

社会保険には入った方がいいって聞くけど、それはなぜ?
どうすれば入れるの?やっぱり入らないって選択は可能?
あまり詳しくは知られていない社会保険のあれこれ、きちんと学んでみませんか。

あまり詳しくは知られていない社会保険のあれこれ

そもそも、社会保険って何?

社会保険とは、下記5種類を指します。

健康保険

3割負担のみで、保険診療を受けることができます。
他、受給条件に見合う場合には、各種手当の受給も可能です。

~各種手当とは~

例えば、傷病手当金などがあります。
傷病手当金とは、病気やケガで会社を休んだ時にもらえる制度で、被保険者とその家族の生活を保障するための手当です。
受給のための条件は4つ。

  • 業務外の事由による病気・ケガ療養のための休業であること
  • 仕事に就くことができないこと
  • 連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けなかったこと
  • 休業した期間に対する給与の支払いがないこと

申請は、全国健康保険協会に行います。

他にも、健康保険の被保険者は、医療費が高額になりそうなときに適用される「限度額適用認定」や、海外で急な病気になり治療を受けた際にもらえる「海外療養費」などが用意されています。
しかし、申請をしなければもらうことはできません。
制度を知り、申請を忘れないようにしましょう。

介護保険

介護が必要な方に費用を給付するための保険です。
40歳以上の国民が保険料を公平に負担するための制度です。

厚生年金保険

民間企業の労働者が加入する、公的年金制度です。
障害年金や遺族年金などの給付を受けることが可能です。

雇用保険

働く意思がありながら働けない場合に、失業給付金が受給できます。
公共職業訓練の受講も可能です。

労働者災害補償保険

労働基準監督署長の認定を受けた業務上の疾病・負傷・事故の補償を受けることができます。
加入すると、保険料の支払いが発生するのですが、メリットも大きいことが分かります。

社会保険加入の条件は?

社会保険は、希望して入れるものではありません
また、自分の意思で加入を拒否することもできません
ある一定の条件を満たした場合に加入が認められる(加入義務が発生する)保険です。
では、その条件とはどのようなものなのでしょうか。

短時間労働者の加入条件

派遣社員(短時間労働者)の場合、正社員とは加入条件が異なります。
加入条件は、以下の6つ。全てを満たす必要があります。

    • 働いている会社・法人の従業員数が501人以上であること
    • 1年以上雇用されている、もしくは見込みであること
    • 1週間の勤務時間が20時間以上であること(残業時間除く)
    • 賃金が月額88,000円以上(年収106万円以上)であること(残業代・通勤手当・賞与などは除く)
    • 学生でないこと
    • 70~75歳未満であること(厚生年金保険は70歳以上の方の加入はできません/健康保険は75歳以上の方の加入はできません)

加入・未加入は選べるの?

社会保険の各種条件を満たした場合、加入は義務となります。拒否することはできません。
それでも、「どうしても入りたくない!保険料を負担したくない!」という場合には、条件を満たさないようにするしかありません。例えば、短時間の派遣業務を短いスパンで変わっていけば、加入せずに過ごすことも可能です。
しかし、そこまでして得られるメリットは?……と考えると、ほぼ「ない」と言えるでしょう。
条件を満たせるのであれば、加入しておいた方がいいと言えます。

加入するにはどうすればいいの?

社会保険への加入手続きは、派遣会社が行います。すべてお任せしましょう。
ただし、すでに国民健康保険に加入していたという方は、自ら市町村窓口へ赴き、脱退の手続きをする必要があります。これを忘れてしまうと二重加入となり、保険料の負担も二重に発生してしまいます。
忘れないよう、注意してくださいね。

そして手続きが完了すると、新しい健康保険証が交付され、3割負担のみで保険診療を受けることが可能となります。

 

社会保険は、働く者の義務であると同時に、最大のメリットでもあります。
支払いの金額だけを見て「高いな~」と不満を感じるのではなく、
得られるメリットをしっかりと確認しておきましょう。

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